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双対数εについての関係式

  • 執筆者の写真: S Y
    S Y
  • 2022年2月11日
  • 読了時間: 3分

0.参考文献


1.双対数とは?[1]

定義

ree

実際、複素数の範囲で解を求めることは出来ません。

ree

この方程式の面白いところは、自動微分してくれるところです。以下のようなテイラー展開された関数f(x)について、容易にその微分を与えます。

ree

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εの係数が、f(x)の微分値となっていることがわかります。

テイラー展開は関数f(x)がC∞級であることだけが条件であったので、この等式もC∞級の関数であれば成立します。

さらに、CN級の関数に対しても同様に微分値を与えます。


2.定理1

以下の等式が成立する関数f(x)は唯一定まり、f(x)=exp(x)となります。

ree

ここで、双対数を用いて表します。

ree

以上から、次の定理が成り立ちます。

定理1

ree

両辺をm(自然数)乗すれば、以下の関係式を得ます。

ree

逆数を考えると、次のようになります。

ree

3.定理2

オイラーの等式は以下の通りです。[2]

ree

また先ほど得た等式を整理すれば以下のようになります。

ree

両辺を足すと、以下のようになります。

定理2

ree

4.定理3

定理1を変形すれば、以下の等式を得ます。

ree

定理2に代入して整理すると、以下のようになります。

定理3

ree

5.定理4

定理3の形から、第二項までがexp(iπ)になっていることに気づきます。

ree

exp(iπ)に対して全て-1を代入することで、次の式を得られます。

ree

さて、この章の目標として、以下のkについて考察することとします。

ree

εについての式を先ほどの式に代入し、整理することで次の結果を得られます。

ree

両辺の対数を取ります。

ree

kについて解きますと、次のようになります。また、kの定義式から、定理4を得ます。

ree

定理4

ree

この形は、次の微分公式に似ています。

ree

6.定理5

定理4について、両辺をexp(ε)でわり、さらにexp(左辺)=exp(右辺)の関係式を用いると、以下の関係式を得ます。

定理5

ree

7.定理6

定理5の両辺を2乗することで、定義から以下の関係式を得ます。

定理6

ree

8.定理7

定理5の対数を取れば、定理7を得ます。

定理7

ree

9.定理8

今回は実数、虚数、双対数の関係式を考えます。

以下の関係式が成り立つことは容易にわかります。

ree

3つ目までの両辺をそれぞれかけることで以下の式を得ます。

ree

4つ目の式を代入して整理することで定理8を得ます。

定理8

ree

両辺にiをかけて整理すれば、次のように変形することもできます。

ree

10.定理9

容易に以下の等式が成り立つことがわかります。

ree

11.定理10

次に、Γ関数に代入してみます。今後、もしかしたらリーマンのζ関数に対して使えるかもしれない定理です。

定理10 (nを0以上の整数とします。)

ree

ただし、γ関数が双対数でも複素数の際と同様に定義できるものとし、かつ双対数と実数のなる空間で全微分可能であると仮定した上でのものです。


12. 定理11

次の等式を考えます。

ree

両辺を2乗して整理すると、

ree

解の公式を用いて、yについて解きます。

ree

また、ε^2=0ですから、以下の関係式が成り立ちます。

定理11

ree

すなわち、

ree

13.定理12

定理1から、以下の関係式を導出できます。

ree

第2辺と最右辺に対して対数をとると、次のようになります。

ree

本来、双対数に対して逆数を定義することは出来ませんが、不思議なことに以上の方法で逆数のようなものを与えることが出来ました。




 
 
 

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